よくあるご相談メール・ドメイン / 業種を問わず

メールが届かない、迷惑メールに入る。
SPF・DKIM・DMARCで確かめること

2026年10月17日 公開 / 文:BLUE ROCK GEAR合同会社

これまでにいただいたご相談をもとにまとめた解説です。特定のお客様の事例ではありません。絵は内容に合わせて描いたものです。

事務所の机で、事務の担当者が電話を耳に当てながら、パソコンのメールの画面を見て首をかしげている担当者送ったはずのメールが、届いていないみたいで…

「ホームページから送ったメールが届いていない」「お客様の迷惑メールに入っていたと言われた」
メールが届かない原因はいくつもあります。この記事では、そのうち受け取る側が差出人を確かめる仕組み(SPF・DKIM・DMARC)について、何から確かめればよいかを説明します。

先に結論

まず、送れているのか(送信の記録・エラーのメール)を確かめます。送れているのに届かない・迷惑メールに入るなら、差出人のドメインに、SPF・DKIM・DMARCが正しく設定されているかを見ます。

こんなお悩みはありませんか

担当者の肩越しに、パソコンの画面のメールの一覧のうち何通かが、赤い印の付いた別の箱に入っている様子が見える担当者大事なメールが、迷惑メールの箱に…

はじめに、フォームやメールのサーバーに送信の記録が残っているか、送れなかったことを知らせるエラーのメールが返ってきていないかを見ます。宛先の打ち間違い、相手の受信箱がいっぱい、送信の設定の誤りなどは、この段階で分かることがあります。

送れているのに届かない・迷惑メールに入る場合、受け取る側(GmailやOutlookなど)が差出人のドメインを確かめられなかった可能性があります。その確かめに使われるのが、次の3つです。

メールに付ける、3つの「確かめる印」

1. SPF:送ってよいサーバーの一覧

ドメインのDNSに「このドメインのメールを送ってよいサーバー」を書いておく設定。確かめに使われるのは、画面に見える差出人ではなく、原則としてメールの裏側にある送信元(Return-Path)のドメインです。

確かめること
送ってきたサーバーが、その一覧に入っているか
気をつける点
1つのドメインに1つだけ。今使っている送り元だけを残す。ほかの設定を読み込む指定(includeなど)は、合わせて10回まで

2. DKIM:メールに付ける電子署名

送る側のサーバーがメールに署名を付け、確かめるための鍵をDNSに置く設定。

確かめること
どのドメインが署名したか。署名した部分が途中で変わっていないか
気をつける点
署名を付ける設定は、メールを送るサーバーやサービスの側で行う

3. DMARC:差出人とそろっているか、と扱いの希望

画面に見える差出人のドメインと、SPFかDKIMで合格したドメインがそろっているかを確かめ、そろわなかったメールをどう扱ってほしいかを、受け取る側に伝える設定。

確かめること
差出人のドメインとそろったSPFかDKIMの合格が、1つ以上あるか
扱いの希望
様子を見る(none)/疑わしいものとして扱ってほしい(quarantine)/受け取らないでほしい(reject)。対象は、確かめに合わなかったメール。最後に決めるのは受け取る側。報告の受け取り先も書ける
事務所の打ち合わせ机で、担当者とAI社員アオイが向かい合い、アオイがタブレットを見せながら説明している担当者SPFって、何のことですか?アオイメールに付ける、確かめるための印の1つです

Googleは、個人向けのGmail宛てにメールを送る送信者にSPFかDKIMを求めています。同じドメイン(サブドメインも合わせて)から1日に約5,000通以上送る送信者には、3つすべてを求めています。Outlook.comなどにも、たくさん送る送信者向けに同じような決まりがあります。

具体的な手順

動画でもご覧いただけます(音声が出ます)。

01

送れているかを確かめる

フォームやメールのサーバーの送信の記録と、エラーのメールを見ます。送れていないなら、まずそちらを直します。

02

届いたメールで、今の結果を見る

アオイがタブレットを見せ、画面には封筒の絵に3つの小さな緑の丸い印が付いた図。担当者がなるほどという顔をしている

自分のGmailなどに、届かないメールと同じ送り方でテストのメールを送ります。Gmailならメールを開いて「メッセージのソースを表示」を選ぶと、SPF・DKIM・DMARCの結果が出ます。結果はPASSやFAILのほか、noneやsoftfailなどもあります。分かるのは、届いたその1通の結果です。

03

「どこから・誰の名前で」送っているかを確かめる

問い合わせフォームが、差出人を「問い合わせた方のアドレス」にして送っていないかを見ます。この形だと、相手のドメインの確かめに合いません。差出人は自分のドメインにして、返信先に問い合わせた方のアドレスを入れる形に直します。WordPressなら、SMTPのプラグインで、認証されたメールサーバーから送る形に変えられます。

04

SPFとDKIMを設定する

メールを送っているサーバーやサービスを洗い出し、今使っているものだけをSPFに書きます。すでにSPFがあれば、新しく作らずに1つにまとめます。DKIMは、送るサーバーやサービスの管理画面で署名を有効にし、表示された値をDNSに入れます。外部の配信サービスを使う場合は、そのサービスの手順に沿って、自分のドメインで署名する設定にします。

05

DMARCは「様子を見る」から始める

担当者の肩越しに、パソコンのメールの受信箱に新しいメールがきちんと並んでいるのが見え、担当者がほっとした顔をしている

まずは様子を見る設定(p=none)にし、報告の受け取り先(rua)も書きます。届く報告は機械向けの形式なので、読み解くサービスを使うと分かりやすくなります。結果を見て、強めるかどうかを判断します。わたしたちも、お客様のサーバーでDMARCを設定したときは、様子を見る設定から始めました。

落とし穴

DNSの設定は、ドメインを管理している画面(サーバーの管理画面や、ドメインの管理サービス)で行います。どこで管理しているか分からない場合も、ご相談いただければ一緒に確かめます。

よくあるご質問

SPF・DKIM・DMARCは、全部設定しないといけませんか?

Googleは、個人向けのGmail宛てにメールを送る送信者に、SPFかDKIMの設定を求めています。同じドメイン(サブドメインも合わせて)から1日に約5,000通以上送る送信者には、SPF・DKIM・DMARCのすべてを求めています。Outlook.comなどにも、たくさん送る送信者向けに同じような決まりがあります。通数が少なくても、そろえておくと受け取る側が確かめる材料がそろいます。

設定すれば、迷惑メールに入らなくなりますか?

届きやすくするための設定ですが、これだけで受信箱に入ると決まるわけではありません。メールの内容、送り方、送信サーバーの設定などによっても扱いが変わります。

自分のメールの結果は、どう確かめますか?

Gmailで受け取ったメールを開き、「メッセージのソースを表示」を選ぶと、SPF・DKIM・DMARCの結果が出ます。結果はPASSやFAILのほかにも、noneやsoftfailなどがあります。分かるのは、届いたその1通についての結果です。

DMARCは、最初から厳しくしたほうがいいですか?

いきなり厳しくすると、設定の抜けがあったときに大事なメールまで届きにくくなるおそれがあります。まず様子を見る設定(p=none)にし、報告の受け取り先(rua)も書いて、結果を見てから強めるかどうかを判断します。メーリングリストを使う場合などは、厳しくしないほうがよいこともあります。

問い合わせフォームのメールだけ届かないのはなぜですか?

原因はいろいろありますが、その1つは、フォームが差出人を「問い合わせた方のアドレス」にして送っていることです。差出人は自分のドメインにして、返信先に問い合わせた方のアドレスを入れる形に直すと、確かめに合いやすくなります。

サーバーを替えたら届かなくなりました。

送り元が変わったのに、SPFが古いままになっていることがあります。今使っている送り元だけを残すように書き直し、レコードが1つにまとまっているか、ほかの設定を読み込む指定が多すぎないか(includeなど合わせて10回まで)も確かめてください。

片づいた机で、担当者が笑顔で電話をしている

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友だち追加のあと、5問の短いアンケートにお答えください(困りごと・お仕事のジャンル・今のホームページのURL・始めたい時期・ひとこと)。

いただいた内容をもとに、次のようなことをご案内します。

  1. どこから・誰の名前で送られているか
  2. SPF・DKIM・DMARCで足りていないところがありそうか
  3. 直すために、あと何を伺えばよいか

トークへのお返事は、担当の者がお送りします。15分の無料相談(オンライン)のご予約もできます。

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